時不知でいこう

東京23区東部住まい。妻と2歳男子の3人家族。あ、インコもいました。 一口馬主(競馬)の話を中心に、日々の出来事、思った事を背伸びせずそのままに綴ります。

子供の話

今日は子供のリハビリのために療育施設へ行ってきました。

 

突然ですが、実はうちの子供(長男)は、染色体異常で発達の遅れや体の不自由なところがあり、現在2歳半になりましたが、生まれてからここまで本当に色々あったのです。

 

生まれた次の日に救急車に乗り、大きな病院のNICUへ入り、詳しい検査の結果、非常に珍しい染色体異常であることが判明し、あまりにその症例が少ないために親の私達が不安で心も体もボロボロになったのはもちろんのこと、医師も手探りでこの子の体を診ていくしかない…そんな状態でした。

 

皆さんは色のない世界を見たことがありますか?

私は子供が生まれてから約1ヶ月の間、そんな世界を見ることができました。外を歩いていても、電車に乗っていても、人を見ても、全てがモノクロなのです。仕事の時はどうだったのでしょうね?恐ろしいことですが、何をしていたのかよく覚えていません。

それくらい自分にとって衝撃が大きかったということです。

 

「まさかウチの子が…」

他の親御さん達と比較することはできませんが、そんな風に心の中で呟やいてしまう時期が私の場合は随分と長かったように思います

今となっては「どこにでもあることだよ」と答えられるのですけどね。それだけハートが強くなったのかもしれません。

 

そんな貴重な経験をたくさんさせてもらったのも、今までより精神的に打たれ強くなれたのも、全ては息子が我が家に生まれてきてくれたからに他なりません

子供が健康に生まれ、通院やリハビリの必要もなく無事にすくすくと育ってくれれば、もちろん親としては嬉しい限りです。

「でも世の中そういう人達だけじゃないんだよ」と自分に気づかせてくれたのも息子です。

それまでの自分は病気やハンデを持った方々を、どこか思いやりを持ったフリをして、実は無関心で、見えないけれどモノ凄く分厚い壁を作って、自分とは縁のない世界の人達だと決めつけていたのではないかと思います。(子供が生まれる以前の正直な自分の気持ちです。失礼を承知の上で書きましたが、お気持ちを悪くされた方には心よりお詫びいたします)

そうでなければ「まさかウチの子が…」なんてショックは受けないはずですから。

子供のおかげで、どれだけ自分が狭い世界で生きてきたのかをいい歳して自覚したのです。

 

今は育児でも自分の未熟さを思い知らされている最中です。

「親が子を育てるのではなく、子が親を育てる」という言葉を耳にしたことがありますが、本当にそうだと思います。

「お前の度量は如何程か?」と“親が子に試されている”のです。反省と新しい発見が繰り返される毎日を過ごしています。

 

そして今、息子にはたくさんの「ありがとう」と少しの「ごめんね」を日々想いながら接しています。

「ありがとう」はもちろん私達夫婦の間に生まれてきてくれたことへの感謝です。君の笑顔で全てが輝きます。パパママはたまにケンカもするけれど、最後はちゃんと仲直りします。大変な時もあるけれど、君のためにパパママは毎日をできる限り楽しく過ごします。

少しの「ごめんね」は君の体のことでこれから君に苦労をかけてしまうだろうから。周りは「気にすることない」と言ってくれますが、親の立場になればきっと誰もがこの何とも切ない気持ちを抱くはずです。もし「ごめんね」を言わなくてもいい日が来るとしたら、それは君と大切な話ができた特別な日なのだと思います。けれどそんな高望みも今はしません。

 

だからどうか、一日一日をなるべく元気に、ゆっくりでいいから、君のペースで大きくなっていって下さい。

それがパパママの一生のお願いです。

生まれてきてくれて本当にありがとう。